本分析システムは、石油製品及び潤滑油の中和価(全酸価値、全塩基価)の測定を、自動電位差滴定装置とロボットシステムを組合わせた構造で、サンプルの秤量、溶剤分注、撹拌、滴定、測定結果の出力及び測定後の電極洗浄・復極等を全自動で分析するシステムです。
自動電位差滴定装置群と分注器 | 容器群のテーブルとロボット | ハンドリングロボットと天秤 |
概略仕様
1.システム構成
(1) ロボット本体(3次元作動型)
(2) サンプル・ビーカーラック及びチップラック・・・50個同時セット
(3) 電子天秤
(4) 滴定コントローラー及び電極ユニット
(5) 測定槽及び洗浄槽
(6) 自動ビューレット
(7) 制御装置及びマンマシン(パソコン)
2.分析法
(1) JIS K 2501 に準拠した電位差滴定法
3.特徴
(1) 粘度測定前のサンプル(22~198 mm2/s)を、粘度の状態を自動で検出しながら、0.1±0.01~ 20±2.0 g と高精度でサンプルリングできるシステムです。
(2) 室温等で、時々刻々と変化する粘度を気にすることなく、高精度で計量できます。
(3) 設置環境にオイルや洗浄液等の悪臭を出さぬよう、装置全体をカバーし、排気設備に接続できる構造となっています。